日本古代史関係研究文献目録データベース
小口雅史編
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1041. 林 陸朗 東大寺奴婢籍帳|御評定着座次第|永享以来御番帳|文安年中御番帳|永禄六年諸役人附|長享元年九月十二日常徳院殿様江州御動座当時在陣衆着到|近江国番場宿蓮華寺過去帳|高倉院升遐記|伏見上皇御中陰記|山の霞|山賤記|贈官宣下記|諷誦願文草案|后宮御着帯部類|御産御祈目録|新院姫宮御行始記|北山院御入内記|称名院右府七十賀記|暮春白河尚歯会
和歌
并序
刊行年:1961/08
データ:『群書解題』 20 続群書類従完成会
1042. 真弓 常忠 祭りの種々相(村祭り|正月の神事|稲つくりの祭り|御霊信仰と〝おはらい〟|秋と冬の祭り)|祭りの本質(祭りの意義と制度|祈年祭|月次祭|新嘗祭|神嘗祭)|大嘗祭とその本質(大嘗祭の準備|大嘗祭の次第|大嘗祭の本質|大嘗祭の歴史|大嘗会
和歌
)|祭りの原型(御阿礼神事|御蔭祭|玉串と神籬|鈴の原型|神楽の源流)|神社と祭りの機能(神社と祭り|祭りの機能)|あとがき
刊行年:1985/11
データ:『神と祭りの世界 祭祀の本質と神道』 朱鷺書房
1043. 高梨 真行 車図|御堂関白記 寛弘四年下巻|紺紙金字法華経(金峯山埋経)|後二条殿記|近衛家所領目録|書状|詠草「求若菜・杣紅葉・初逢恋」|詠草「梅薫風・暮春鐘・忍涙恋」|詠草「織女惜別・野亭聞虫・行客休橋」|詩懐紙「花中偏愛菊」|
和歌
懐紙「花色映月・無風花散・忍経年恋」|勘返状
刊行年:2008/01
データ:『宮廷のみやび-近衛家一〇〇〇年の名宝』 NHK|NHKプロモーション 作品解説(宮廷貴族の生活)
1044. 辰巳 正明 比較文学と万葉集|万葉集と東アジア|山上の言説|持統朝の漢文学-梅と鴬の文学史|
和歌
-万葉集と古今集とのあいだ|祚流万葉|舒明朝万葉歌の形成|文酒と宴|雪の驟-人麻呂の皇子讃歌|万葉集と山水文学|秋風の歌-悲秋と閨情|大夫の才-山部赤人|万葉集の題詞|万葉集の文芸論|愛河-日本挽歌覚書|道理論|沈痾-自哀と懺悔|王梵志の文学と山上憶良|万葉集と仏教|万葉集と詩経
刊行年:1993/05
データ:『万葉集と中国文学』 第二 笠間書院 「山上の言説」は日本歌謡学会報告,「道理論」「沈痾-自哀と懺悔」「万葉集と仏教」は古代文学会例会発表,「王梵志の文学と山上憶良」は上代文学会その他の報告
1045. 新谷 秀夫 家持の七夕歌はなぜ織女が川を渡ると詠んだのか|家持はどのような思いで聖武天皇の彷徨五年に従ったのか|家持は越中の風土を愛したのか|越中の家持はおとめの幻を見たのか|家持は
和歌
史における先駆者か(1)-雪月花を詠む場合|同(2)-舟歌を詠む場合|家持の代表作は「春愁三首」か|『万葉集』最後の家持の歌は元旦の歌としてふさわしいか
刊行年:2000/10
データ:『万葉集101の謎』 新人物往来社 万葉の歌をめぐる謎
1046. 稲生 晃 南北朝・室町時代(老いたむく犬を贈って内大臣を嘲笑した日野資朝|六波羅へ連行される京極為兼の姿をうらやましがった日野資朝|〝暗号
和歌
〟で借金のやりとりをした吉田兼好と頓阿|わら人形を作って幕府軍を翻弄した楠木正成|高師直のラブレターを代作した吉田兼好|光厳上皇を「犬」とののしり狼藉をはたらいた土岐頼遠|師僧の見苦しい死に際を見て転宗した夢窓疎石|クジ引きで六代将軍に選ばれた足利義教|体験を赤裸々につづったポルノ詩を書いていた一休|中年になってから連歌をはじめた飯尾宗祇)
刊行年:1986/05
データ:歴史読本 31-9 新人物往来社
1047. 廣川 勝美 はじめに-都城としての平安京と儀式|都城と山河の體勢-郊野と苑池(新京の占地-遷都詔と踏歌|苑池の御遊-天子遊覧所と累代後院|四郊の景物-野辺と山里)|平安京の行事と儀式-聖代の理念(行事と礼儀-公讌と曲宴|行幸と奏楽-紅葉賀と花宴|宴饗と官人-詩賦と詠歌)|院宮の宴饗と
和歌
-四時の景物(御遊と献歌-君臣和楽と稱辭|宴酣と誦和-光源氏と歌壇|算賀と屏風歌-四季絵と山水)|おわりに-六条院の終焉と四時
刊行年:1997/04
データ:『源氏物語探求-都城と儀式』 おうふう
1048. 五味 文彦 書物史の方法-『本朝書籍目録』を素材に|中世の書物世界の枠組み(未完の歴史書-『扶桑略記』と『今昔物語集』『栄花物語』)|文士と諸道の世界-『朝野群載』を読み解く|言談の記録と場-『中外抄』『富家語』と『江談抄』|賢王の記録-院政期の
和歌
と漢文学)|書物の表と裏(奥書の書物史-年中行事書の展開|紙背に書物を探る-『中右記部類』と藤原忠親|家記の編集と利用-法書と検非違使の記録|作為の交談-守覚法親王の書物世界)|王法と仏法の言説(今様と音芸の王権-『梁塵秘抄』の世界|歌僧と勧進-『宝物集』を探る|王権と説話-『古事談』『続古事談』『六代勝事記』|発心と遁世へのいざない-『発心集』・往生伝・『閑居友』)|説話の文法(雑談の時代-『今物語』と『宇治拾遺物語』から|紀行文の形成-『海道記』『東関紀行』の歴史的位置|芸の伝承と家-楽書の展開|説話集と家-『十訓抄』から『古今著聞集』へ)|書物世界の再編(書物世界の再構築-後嵯峨院政と書籍の展開|歴史書の時代相-『百練抄』と『五代帝王物語』|関東の記録と物語-『吾妻鏡』の形成|経巻の説話学-日吉山王絵巻の周辺)|読者と観衆の誕生-『野守鏡』と絵巻|むすびにかえて
刊行年:2003/12
データ:『書物の中世史』 みすず書房
1049. 足立 尚計 トラ-将軍吉宗遺品というトラの爪 神であっても異国の畏怖の存在|オシドリ-夫婦の鏡、契りの祝い鳥 「おしどりのひとりね」は淋しい|ネコ-『本朝和名』で「家狸」と呼んで 怪談で有名だがやはり「招福」だ|カバ-しゃれから生まれた壁画の飾り いまは玄関先で千客万来演じる|ウサギ-愛きょうあるしり合わせの家紋 鳥ではないが「一羽」と数える|トンボ-「勝ち虫」と縁起をかついだ武人 古くから親しまれ語源には諸説|エビ-残る福井藩・吉久作の鉄製置物 長寿の印曲がった腰と長いヒゲ|タヌキ-地域や時代を超えファン絶えず 人間社会でがんばる姿に親しみ|キジ-恋も自然の中でこそふさわしい 「足羽の神の使い」でなじみ深い|キツネ-古来、人を惑わすと信じられた スマートな姿、神秘の権威十分|カマキリ-カマ振り回す野原の“ギャング” 日本には八種類、漢方薬に利用|コイ-立身出世の魚として古来貴ばれ 春嶽が竜門目指せと硯箱与える|シカ-丸い糞かたどり焼き物の土産品 哀しい鳴き声は歌人の歎き今に|ネズミ-語源は夜に活動する怪しい動物 若い女性はモルモットを想像?|カニ-語源は「赤い背中を持つ動物」か 「修行の為だ」と食べない宮司の家|フグ-猛毒秘めながらひょうきんな姿 鉄さ・鉄ちりは関西らしいトンチ|カエル-要らない進化ををとげた例なのか 丸く太った体形のカナヅチ組も|イヌ-ふっくらした身体が日本画にも 雪中で駆けっこする姿は風物詩|クジラ-ほぼ永久に姿消した伝統的食材 観光ツアーが人とのつきあいに|イカ-古くはカラスと死闘を繰り広げ 今は恋人たちを楽しませる味に|タコ-「悪魔の魚」なんてもってのほか 食べるのもかわいそうなくらい|シャチ-クジラやイルカの仲間の哺乳類 同類を食い物にして生き延びる|マンボウ-クラゲを常食として生き延びる ひょうきんな体形の「魚の王者」|カケス-カラスの仲間だが小柄で美しい 他の鳥のまねや人の言葉をまねる|カメ-浦島伝説から「めでたさ」を認識 長寿で縁起物によく使われる|サギ-雪深い日にも元気に突っ走る JRの特急列車「しらさぎ」号|クマ-民間薬として重宝された熊胆 殺すと山が荒れるとの俗信も|イノシシ-野性味が豊かな秋の味覚の王者 『日本書紀』には弑逆事件で登場|ムカデ-武運の神使で、福の神と仰がれ 信玄騎馬軍団の旗指物にも描く|ゾウ-若狭に来た足利義持への献上品 仏教絵画や量感のある作品にも|ニワトリ-「五徳」を表現した中国の雅楽 ほのぼの夫婦愛描いた藩主夫人|スズメ-『古事記』の時代から穀物と縁 平安貴族では「子飼い」流行|ウシ-古い時代では肉より力を頼りに 信仰上も神使として大切にした|ハマグリ-女房に化けて昔話や草子に 中国の古伝承で蜃気楼もつくる|ホタル-身をこがす恋の光と
和歌
に詠み 中国では「蛍雪の功」のたとえも|タイ-古代人は容姿から「赤女」と呼び 呪力ある神聖な魚として神饌に|アユ-運動不足で図体デカイ養殖もの なぜか現代の我々と重ねて見る|キンギョ-戦国時代ごろ観賞用として渡来 今は熱帯魚の流行でエサ金に|ツバメ-夫婦仲良く子をよく育てて勤勉 軒先の巣作りも歓迎し保護した|イルカ-頭よく快適に泳ぎクジラに属す シャチへと変わったという話も|ツル-三鳥といわれ武家社会で最高肉 徳川将軍の鷹狩りで第一の獲物|ヘビ-神話も多く神と畏怖の両面あり 夢に現れると「吉兆」との信仰も|ブタ-縄文時代から重要なたんぱく源 生活用具にも愛らしい姿で登場|タカ-凛然とした姿に亡国の誇り託す 武士台無しタカ飼いの文化開華|カブトムシ-たい肥の衰退とともに珍希種に 見た目の良さが現代人にもてる|コウモリ-西洋の嫌われ者は東洋の縁起物 迷走センセイによく似合うかも|カワセミ-文人らに愛された「生きた宝石」 『源氏物語』では黒髪の例えにも|ゴキブリ-見た目悪く病原体まく嫌われ者 飼育しやすく実験用に高い人気|ハト-軍神の使いとされ源氏と深い縁 丸く愛らしい姿が平和の象徴に|ホトトギス-黄泉へ導く鳥は勝家の辞世にも 風雅な声は文人たちに愛された|ラッコ-上下左右よくなびく上質な毛皮 千島では密猟者の手で激減した|ハクチョウ-天空駆ける「羽衣伝説」のモデル 穀物神としても信仰される霊鳥|ライチョウ-狩衣に、純白の浄衣に、「衣替え」 聖域を自由に舞う気品の貴族|セミ-「悲しさ」や「わびしさ」の情景が 似合う無情感ただよわせる
刊行年:2003/02
データ:『ことばの動物史-歴史と文学からみる』 明治書院